血による宿命『BLOOD+』②


自信の血が、翼手に対抗することのできる唯一の武器だと知った小夜。

血による宿命の重さは、彼女だけにのしかかるものではなく、多くの視点からその宿命が描かれているのが本作だという印象を受けました。

彼女の妹であり、影のような幼少期を過ごしたディーヴァの存在。

彼女らの血によって、半永久的な命を与えられるシュヴァリエ。

ディーヴァの血によって人工的に造られたシュヴァリエであるシフ。

中でも、特に胸を締めつけられたのが、シフ。

実験施設で、人工的に造られた少年少女たちで、翼手化して、高い攻撃力を発揮することができるものの、「失敗作」である彼らには、シュヴァリエとは違い、その命に限りあります。

しかも、その命が消える前になると、前兆であるソーンという赤いヒビが身体に出始めます。

「死のサイン」が目に見えて現れるという恐怖。

そして、すぐ近くで同じ運命を背負い、先に命を落とす仲間たちの姿を見る絶望感。

日光に弱く、日に当たることのできない、まさに日陰に追いやられた彼らの命と、限りある命を知る者だからこそ、生きようとする姿に、考えさせられることが多いはずです。